「最近見にくくなったから眼鏡を作りたい」と来られる患者様がよくいらっしゃいます。
しかし、診察してみると目に病気があり、眼鏡では見えるようにならない方もいます。
見にくくなった時には、まず目に病気がないか調べることが一番大切です。
診療内容 眼鏡処方
眼鏡をかければ誰でもよく見えるのか?
眼鏡をかければ何でも見えるのか?
診察の結果、特に目に悪い病気はない場合は眼鏡を合わせることになります。
ところで、眼鏡をかけて見たいのはどんなもの(時)ですか?車の運転の時ですか? 本を読む時ですか? ピアノの楽譜を見る時ですか?。
一つの眼鏡で遠くから近くまで見えるのは難しい場合があります。
例えば虫眼鏡で物を見る時に、近くの物を大きくすることはできますが、遠くの物は見えません。
レンズには一番見やすい距離が決まっているからです。
遠近両用眼鏡は一つのレンズに遠く用と近く用のレンズが合わせて入っているだけです。
眼鏡を作る時には、どの距離が見たいか(何をする時に使うか)を考えましょう。
例えば、「楽譜が見たい」などと決まっている場合には、見たい物を持参いただき、実際に見てもらいながら眼鏡を合わせるのが一番よい方法です。
眼鏡はとにかくよく見えればいいのか?
「とにかく遠くがよく見える眼鏡を作りたい」と言われる患者様がいらっしゃいます。
しかし、あまりにも度が強すぎる眼鏡は目に負担がかかり、疲れ目の原因になります。
よい眼鏡とは、目が休まった状態で、見たい距離が程よく見える眼鏡です。
どんな風に眼鏡を合わせるのか?
まず、どのような距離で見たいのかを患者様から聴き取り、遠くを見る時の眼鏡なのか、老眼鏡なのか、遠近両用がいいのかを決定します。
矯正視力検査、屈折検査の結果を参考にしながら、度数を微調整したレンズを当てて、最も適切な度数を決定します。
遠近両用や中近両用などをご希望の場合には、専用のテストレンズを使用して検査します。
度数を決定した眼鏡をしばらく試しがけしていただき、強すぎてふらつかないかなどをチェックします。
試しがけで問題なければ、両目の間の距離を測り、処方箋を発行いたします。
発行した処方箋を眼鏡店(どこでも結構です)に持参いただき、眼鏡を作成・購入してください。