涙の異常(量・質)によって、目の違和感や見にくさを生じる病気です。
診療内容 ドライアイ
ドライアイとは
ドライアイの症状
ドライアイでは「乾く」というだけではなく次のような様々な症状が出ます。
- 目がゴロゴロする
- 何となく目に不快感がある
- 目が赤い
- 涙が出る
- 光を見るとまぶしい
- 目やにが出る
- 目が疲れる
- 目が痛い
- 膜が張ったようにかすむ
- 目が重い感じがする
- 目がかゆい
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ドライアイの3つのタイプ
ドライアイは大きく3つのタイプに分けられます
- 1.涙が出る量が少ないタイプ
- 2.涙が蒸発するのが早いタイプ
- 3.涙がうまく目になじまないタイプ
これらの原因によって涙の役割がうまく果たされないため、様々なドライアイの症状が出現します。ドライアイのタイプをしっかりと見極めて、それに応じた治療を行わないと症状が改善しません。
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ドライアイの検査
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BUTとは、まばたきしてから目の表面の涙が何秒で蒸発し始めるかを表します。 フルオレセインという色素で涙を染めて、細隙灯顕微鏡で観察して検査を行います。
1)BUT検査
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フルオレセインを用いた検査では、角膜・結膜に傷がないかも観察します。 一般的に、ドライアイでは結膜に傷を生じることが多いです。
2)生体染色検査
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涙が出ている量を測定する検査です。シルマー試験紙を5分間目尻にはさんで検査します。
3)シルマーテスト
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ドライアイの治療
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ドライアイの治療薬としては数種類の点眼があります。
ドライアイのタイプに応じて点眼の種類を使い分けて治療します。
1)薬物治療
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涙が出る量が少なく、点眼でも症状が改善しない場合に行う治療です。
余分な涙が目の外へ流れていく涙点に蓋をすることで、目の中に涙を溜めます。
2)涙点プラグ
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よくあるご質問
- ドライアイはずっと点眼しないといけないですか?
- ドライアイは慢性的な病気で、残念ながら点眼で根本的に治る訳ではありません。治療の目的は涙の状態を整えて、不快な症状をコントロールすることにあります。そのため、基本的には継続して点眼することが必要です。
- 調子の悪い時だけ点眼するのではだめですか?
- 軽症の場合はそれで大丈夫ですが、目薬の種類によっては継続しないと効果が出ないものもありますので、医師の指示に従って点眼してください。
- ドライアイなのになぜ涙が出るのですか?
- 涙には、何もしなくても出る涙と、風などの刺激に伴って出る涙があります。ドライアイでは刺激に対して敏感になることによって涙が出ることが多いです。
- ドライアイに良い食べ物はありますか?
- 主に青魚に含まれるオメガ3脂肪酸と呼ばれる物質が良いといわれています。
- ドライアイに環境は影響しますか?
- ドライアイを悪化させる3つの「コン」とよばれるものがあります。「エアコン」「パソコン」「コンタクトレンズ」です。
- ・エアコンの風は直接当たらないように注意すること。
- ・パソコン・スマホは長時間続けて見ないこと、まばたきを多くすること。
- ・コンタクトレンズは適切なものを使用し、できるだけ装用時間を短くすること。
などを心がけてください。